サーバー環境の設計
基本方針
自宅でサーバーを構築・運用するにあたり、基本的な方針を決めます。
ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)の選定
多くの方は、ISP 選定の基本的な基準は「安く」「早く」だと思います。
ただし自宅サーバーでホームページを公開する場合などは、「下りの速度」だけでなく「上りの速度」も重要となってきます。
一般的に上りの速度は、ADSL 回線よりも光回線の方が早くなります。
最近は光回線の料金もだいぶ安くなってきたので、本サイトではそれまで使用していたフレッツ ADSL からフレッツ光へ移行することにします。
また、多くの ISP では、迷惑メール対策として OP25B(Outbound Port25 Blocking) を実施しているため、
非固定 IP アドレス環境の場合、自宅でメールサーバーを立ち上げても、そのままでは外部の MTA がメールを受け取ってくれません。
本サイトの環境は非固定 IP アドレス環境ですが、メールの送受信も行う必要があるため、中継用 MTA を提供している BIGLOBE を選びました。
本サイトでは最終的に、BIGLOBE の光コースへ移行しました。
サーバー選定
勉強代わりに自宅サーバーを立てたい場合や、単にホームページを公開したいなどの場合、低スペックな余剰 PC をサーバーにするのもありと思いますが、本サイトでは、
- 1200万件以上あるデータを扱っての計算や高速検索、画像生成などを行う。
- ノートPCを購入した際についてきたプリンターを有効活用したい。
などの理由から、サーバー機の購入を検討しました。
自宅サーバーということで静音性や消費電力も性能要件に入れ検討した結果、エントリーサーバーの DELL PowerEdge SC440 に決定しました。
(本当は HP のサーバー半額キャンペーンで ML サーバーを購入しようと計画していたのですが、運悪く数日違いで「ご好評につき終了しました」との事で断念しました)
サーバー OS の選定
本環境では
- 複数のサーバーソフトウェアをサーバー機上で稼動させる為、OS 自体にあまりメモリ容量をとられたくない。
- 運用設定やセキュリティ設定などをきめ細かく設定したい。
などの理由からサーバー OS に Windows ではなく Linux を採用する事にしました。
Linux ディストリビューションの選定
Linux には沢山のディストリビューションがあり、選定に悩む方も多いかと思います。
本環境では以下の理由から、最新安定版 Fedora (初期導入時は Fedora Core 6 でした)を採用する事にしました。
- Linux で圧倒的なシェアがあるため運用実績や情報が多い。
- 本環境の場合、サーバー機にハードウェア RAID を採用しているが別途ドライバの導入が不要。
- パッケージのアップデートが簡単 & 自動化可能なので運用しやすい。
- 無料。
本サイトでは Fedora を採用する結果になりましたが、Debian GNU/Linux や FreeBSD なども非常に魅力的です。
Fedora 導入の基本方針
Fedora 導入の基本方針を以下のようにしたいと思います。
- 運用を楽に
RedHat Linux や Fedora などの RPM 系 Linux ディストリビューションのメリットは、パッケージが RPM 管理されているところにあります。
基本となるコアなパッケージについては、更新版のパッケージが頻繁に提供されているため、パッケージ更新の自動化を行います。
尚、拡張パッケージについては更新版のパッケージ提供があまりないので、更新版のパッケージ提供がなくソフトウェアのバージョンが著しく低い場合は、
各ソフトウェアの公式サイトからソフトウェアを取得して導入します。ただし、その場合でも運用を楽にするため、なるべく RPM で導入していきます。
- セキュアに
各サーバーソフトウェアについてなるべくセキュアな設定にして無用なトラブルを未然に避けるようにします。特に外部と通信するソフトウェアについては細かく設定していきます。
- メモリやディスクなどの資源節約
ディスクやメモリなどの資源は節約意識がないといくらあってもすぐ使い切ってしまいます。
不要なパッケージはインストールしないこととし、不要なサービスは停止もしくは削除して資源を節約します。
また、数十万 PV もあるようなサイトだとログファイルが占めるディスク容量も馬鹿にならないので、ログファイルの圧縮化も行います。
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